メディア掲載

メディア掲載:北海道住宅新聞2024年2月15日

持ち運びはバッグ1つでOK

手軽で高コスパの気密測定器

 ㈱マツナガは、キッチンのレンジフードに風量計を取り付けるだけで、誰でも簡単に住宅の気密性能=相当すき間面積(C値)を測ることができるレンジフードでできる気密測定器『シーチア』を発売。一般的な測定器より持ち運ぶ周辺機器や設置部材が少なく、測定機器のセッティングも簡単に行えるなど、気密測定にかかる手間ひまを大幅に軽減しつつ、 価格は49万8000円(税別)と高いコストパフォーマンスも実現した。

 『シーチア』は、ものつくり大学・松岡大介教授の発案で生まれたもの。測定は、 レンジフードに風量器を吊り下げ、風量計に付いているビニールフードをマグネットや養生テープで取り付け、レンジフードのファンによって室内外の圧力差を作り出しC値を測定する。製品は風量計のほか、微差圧計や温度計、表示器(ケーブル込)、吊り下げローブ、落下防止ロープ、固定プレート、収納ケースで構成され、総重量は7㎏程度。バッグ1つに納まるコンパクトさによって楽に持ち運ぶことができ、設置時間も従来の測定器の約3分の1以下で済む。

 測定にあたってはレンジフードの弱・中・強の切り替えボタンにより3点の測定を行う。スマートフォンの専用アプリを使い、画面の指示通りに建物情報や測定数値を入力するとC値や通気率などが表示されるので、気密測定に慣れていなくても簡単に扱うことが可能だ。

 なお、3点での測定になるため、JISに準拠した数値にはならないが、同社ではこれまで行った27棟の測定データを分析した結果、信頼性のある必要十分な測定結果が得られているという。なお、JISに準拠した測定を行うこともできるようになっている。

 製品は受注生産になり、納期は1~2ヵ月程度かかるという。

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