よくあるご質問

シーチア発売記念「意外と知らない気密の本質」セミナー参加者の質問・感想・ご意見

先日、3月19日に開催した表題のセミナーでは約100名近い方にご参加いただき大変大盛況でした。

下にセミナー参加者の方からのご感想を一部ご紹介いたします。

感想

・気密測定の原理をよく知れてよかったです。(中部・教授)

・気密について知らないことがいろいろありました。C値1.0以下の競争が不毛であることもよくわかりました。ありがとうございました。(関東・工務店)

また、セミナー内ではシーチアや気密に関してたくさんの質問を頂きましたが、時間の都合で全てに回答することができませんでした。そのため後に頂いたアンケートの中での質問と松岡教授の回答をここにご紹介したいと思います。

質問

シーチアで建物完成時に気密測定を実施して、仮に数字が悪かった場合推奨する対策はありますでしょうか。(関東・ビルダー)

A1.シーチアはレンジファンを使う特性上、完成後の測定になるかと思います。残念ながら改善の推奨対策というのではなく、一般的な気密測定(及び対処)と同様にファンを最大にして、隙間を探して対処していくしかないと思います。経験上ではサッシの建付けの調整が必要だったり、分電盤やインターホンなどのパネル部分から漏れていることが多いです。

新築またはストック住宅でも気密測定して想定よりC値が出ない場合、どこが要因なのか(気密ができていないのか)発見する方法はあるのでしょうか?(関西・電設資材内装業)

A2.一般的な気密測定(および対処)と同じで、ファンを最大にして、隙間に手をあてて、風が出ているかかを確かめていくしかないと思います。ただし、レンジファンの風量の場合、C値が良い物件でないと難しいかもしれません。

断熱性の高い住宅の引き渡し後に地震や防風、その他自然環境の中で劣化による数値の変化を知りたいと思いました。また、測定後に合わせた劣化対策の方法を知りたいです。(関西・設計事務所)

A3.経年劣化の研究はすくないので、それこそ貴社も含めて各社から経年の測定値を提供いただき、傾向をまとめられたらと考えています。後半の「測定後に合わせた劣化対策の方法を知りたい」は、気密性能の高い住宅の劣化対策を知りたいということでしょうか?その場合も特に研究がないので、貴社も含めた各社で、例えば気密テープに頼った気密住宅の場合、木材などの材料の突付けに頼った場合、別張り法室シートで施工した場合などの住宅を建設して、劣化を測定していくしかないかと思います。

気密測定を行う意義やそのメリットと、先生が仰られていたC値にあまりこだわらないとのご説明に少し矛盾があるように思えてしまい、地域性や刻々と変化し続ける集権環境もあるので仕方ないのか、と考えています。(関東・設計事務所)

A4.説明がうまくなかったかもしれません。気密化すればするほど24H換気が設計通り働く、これは気密化のメリットです。(上下温度差の解消なども同じ)では、どこまでC値を小さくするか、それはこだわらずにちゃんと説明できれば良いという話でした。極論すると24h換気の観点から第3種の場合はC値2.0でも良いとの研究があるので、それを説明できれば2.0でも良いというのが講演の結論でした。

本日はありがとうございました。先生が目指す住み手の快適性というキーワードがこれから大切だと感じました。その中で温熱環境での快適性ということと、空気環境(シックハウス)が良い(空気の快適性)ということについて未だ矛盾を感じますが、先生はどうお考えでしょうか?教えてください。(北海道・建材会社)

A5.おっしゃる通りで、(気密性能は抜きにして)空気室を考えると、24h換気システムでたくさん換気したい、けれど省エネ性や快適性を考えると換気は0にしたい、これは矛盾します。今年度からHEAT20ではこれについて取り組み始めました。海外ではコロナ禍を機に特別な空気清浄機を併用して換気とみなして、外気との換気量を小さくするということが検討されているようです。

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